1945年にユーゴスラビア社会主義連邦共和国の構成国となったスロベニア。
当時は「スロベニア人民共和国」と言っていましたが、1991年6月にユーゴスラビアとの連邦関係を解消して独立し、スロベニア共和国となりました。
日本との関係は、独立して一年後の1992年に国交が結ばれ、翌年(1993年)には東京に在日スロベニア大使館が置かれました。
在スロベニア日本大使館が置かれたのは2006年のことですが、外務省のデータによればスロベニアの在留邦人は157人(2017年10月現在)で、在日スロベニア人も202人(2018年6月現在)と非常に少なく、両国でお互いにあまり知られていない国だと言えます。
今回は、そんなスロベニア共和国の国民性について紹介していきます。
目次
スロベニアの国民性
スロベニアは日本の四国とほぼ同じ面積の小さな国で、人口も206万人程度ですから日本の都市で言うと札幌市くらいの人が四国全土に住んでいるようなイメージになります。
そのように見ると人口密度はあまり高くありませんし、ゆったり生活しているように思えてきますね。
では、その国民性はというと一般的には「勤勉で秩序的な倹約家の人が多い」と言われます。
もちろん、一国の国民性をひとくくりに言うことはできませんが、街並みもす忠誠を思わせるごくおしゃれな建物が多く、街中にはゴミなどもあまり落ちておらず、綺麗好きで清潔な国民性だということ見て取れます。
そして、スロベニアを旅したことのある人がよく口にするのが、スロベニア人の国民性は日本人によく似ているという点です。
治安の良さから垣間見える国民性
治安の良さという点も、その国民性を表していると言えます。
治安が悪いと設置できない物のひとつに自動販売機があります。
日本では街中に自動販売機が当たり前のようにありますが、外国では自動販売機が設置されていない国も多くあります。
そうです、治安が良くない国では、自動販売機を設置してもすぐに壊されてしまったり、お金を盗られてしまうからなんですね。
スロベニアでは首都のリュブリャナには牛乳の自動販売機が設置されていて、地元の人たちがボトルをもって買いに来ているとか…このように自動販売機が置ける治安の良さから見ても、スロベニアの国民性は穏やかだと言えますね。
もちろん、治安が良いとはいえ旅行者をターゲットにしたスリや置き引きなどは起こっていますので注意は必要ですよ。
日本人との更なる共通点
さらに日本人と共通する点として、スロベニアでは蕎麦の生産が盛んで国民一人当たりの年間消費量は日本以上だとか!
日本のように蕎麦を麺とつゆで食べる習慣は少ないものの、蕎麦粉を熱湯で練ってラードを混ぜた「ジガンツィ」というスロベニアの伝統料理は「スロベニア版の蕎麦がき」で、その他にも蕎麦粉を使ったパンをはじめ、バターや牛乳、生クリームで練ったお団子「ウブルニェニク」という料理など、色々な料理の素材に蕎麦粉が使われています。
もともとは、農民が小麦を領主に搾取され、その代替えとして蕎麦を食していたことに始まるようですが、今ではスロベニア料理を代表する食材となっています。
日本ではあまり馴染みがなく、よく知っているという人も少ないスロベニアですが、その国民性や食材では意外にも日本人に似ているところが多くあるんですね!
日本でスロベニア料理が食べられる!
そんなスロベニアの料理を日本で食べられるところがあるので最後に紹介しておきましょう。
日本では唯一スロベニア料理が食べられるお店として人気なのが京都の太秦にある「ピカポロンツァ」というお店です。
「ピカポロンツァ」とはスロベニア語で「てんとう虫」という意味だそうですが、スロベニア人のシェフと日本人の奥様で経営しているかわいいお店で、地元でも人気だそうです。
ランチからディナーのコースまであって、リーズナブルな価格で本場のスロベニア料理が堪能できます。
スロベニアという国のことを知りたいという人は一度行ってみてはどうでしょう。
日曜・祝日のランチは完全予約制のコース料理のみとなっているようですが、詳しくはホームページやお電話で確認されてください。
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